メラビアンの法則
2019/04/15 日常
皆様こんにちは。
新元号が「令和」に決まり、新年度が始まりました。
4月といえば、新入社員が入社する時期となります。それぞれの夢や目標を持って仕事に
取り組んでいかれる事だと思いますが、今回は税金の話から少し離れて、ビジネスシーンにおいて大切な「メラビアンの法則」についてご紹介します。
●メラビアンの法則とは
メラビアンの法則とは、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱された概念で、話し手が聞き手に与える影響について、「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」それぞれの観点から数値化したものです。この法則を意識する事は、ビジネスシーンにおいても非常に重要です。
具体的には、話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は以下の割合であるというものです。
言語情報(Verbal)…7%
聴覚情報(Vocal)…38%
視覚情報(Visual)…55%
●それぞれの構成要素
それでは、それぞれの構成要素について詳しく見てみましょう。
【言語情報】
まず「言語情報」とは、話し手が発する言葉そのものの意味や、言葉で構成される話の内容の事を指します。この言語情報を使ったコミュニケーションを「言語コミュニケーション」「バーバル・コミュニケーション」とも呼びます。
【聴覚情報】
「聴覚情報」とは、話し手が発する声のトーンや大きさ、また、話し方(口調)や話す速さ(テンポ)などを指します。
【視覚情報】
最後に「視覚情報」とは、話し手の表情や目線、そして態度や仕草、また見た目などを指します。身体言語(ボディーランゲージ)と呼ばれる事もあります。この「視覚情報」、そして先ほどご紹介した「聴覚情報」を使ったコミュニケーションを「非言語コミュニケーション」「ノンバーバルコミュニケーション」と呼びます。
●言語情報・聴覚情報・視覚情報を揃える
言語情報と聴覚情報、資格情報に矛盾があると、情報を受け取る人は混乱してしまいます。その場合メラビアンの法則では、表情や見た目の情報を優先するという結果になりましたが、できるならば矛盾を発生させないことが大切です。
逆にいえば、この3つの情報がピッタリと揃えば、より伝わりやすくなります。悲観的なことを伝える場合はあえて、声のトーンを落とし、危機感を煽る声で悲しい表情を浮かべることで伝わりやすくなるのです。
そしてその後には、改善策をにこやかに前向きな言葉で明るく伝えれば、その言葉が受け入れられやすくなります。
●非言語コミュニケーションの重要性を意識する
メラビアンの法則を参考にするならば、非言語コミュニケーションがいかに重要かということを常に意識し、心掛けることが大切です。
いくら言葉で前向きで革新的なことを述べていても、見た目からそれが伝わってこなければ、人の心は動かないということを常に意識しましょう。
そのためには、やはり身だしなみを整え、ハキハキと明朗にふるまうことが大切だということになります。見た目は、表情・手振り以外に、服装や髪型などすべてのことです。極端な例ですが、身なりが汚い人が、いくら革新的で先進的なアイデアを話しても、好意的に受け止めてもらうことは困難でしょう。
人の心を動かすためには、その素晴らしい主張がマイナスにならない見た目をしましょう。
監査部2課
柴田