4倍の応募があったキャッチコピー
2020/10/26 日常
皆さん おはようございます。
今までの常識が通用しない現在、経営者の方の日々のお役立ちになればとTOPICSをご紹介させていただいております。
今回は一見変わった求人方法、しかし そこにはしっかりした経営理念がある会社様のお話です。ゆとり世代、さとり世代 といわれる方々と無気力世代と言われた私たちで組織を整え運営していくために必要なことのヒントがあるかもしれません。
いろいろな業種、業態がある中で今回はメーカー及び小売業ですが、
表面だけでなくご自身の事業に置き換えて一考いただければ幸いです。
【広告に通常の4倍の反応があったキャッチコピー!!】
今、最も注目を集める急成長企業ワークマン。
10月16日、横浜・桜木町にオープンした次世代店舗「#ワークマン女子」1号店には、3時間の入店待ち行列ができたという。
そんなワークマンは
「しない会社」だ。
◎社員のストレスになることはしない
残業しない。仕事の期限を設けない。ノルマと短期目標を設定しない。
◎ワークマンらしくないことはしない
他社と競争しない。値引をしない。デザインを変えない。顧客管理をしない。取引先を変えない。加盟店は、対面販売をしない、閉店後にレジを締めない、ノルマもない。
◎価値を生まない無駄なことはしない
◎社内行事をしない。
◎会議を極力しない。
◎経営幹部は極力出社しない。
◎幹部は思いつきでアイデアを口にしない。
◎目標を定め、ノルマを決め、期限までにやりきるといった多くの企業がやっていることは一切しない。
◎「頑張る」はしないどころか、禁止
それでも業績は、10期連続最高益を更新中だ。
2020年3月期は、チェーン全店売上(ワークマンとワークマンプラス)が1220億円(前年同期比31.2%増)。営業利益192億円(同41.7%増)、経常利益207億円(同40%増)、純利益134億円(同36.3%増)となった。
なぜ、コロナ禍でも業績が伸び続けているのか。
このように不景気な状況では 意味があるもの(機能性耐久性便利さなど)が消費者の購入につながる (アウトドア、ミリタリー、スポーツ、ワーク カテゴリーのガジャット、ツール、アプリ、ウエア、アクセ、ギア)それに加えて3蜜が起こる人口密集での生活や娯楽を避けたアウトドア寄りの追い風が業績が好調な一端と分析される。しかしこの要素がある会社の中でもこれをすべて業績に変えられるわけではない。
しない会社「データ活用ゼロ」だったワークマンが、
どうやって自分の頭で考える社員を育てたのか?
ここに限りない工夫と努力があるのです。
意外ですがじつはワークマンは標準化の鬼だったのです。
これは独自の「エクセル経営」と呼ばれるものに活かされています。
店舗面積、品揃えが標準化され、値引販売もしないのでデータの精度が高いのです。そのため20店舗くらいで一般客のリピート率のデータを取っても、プラスマイナス5%くらいの精度で全店に当たります。「エクセル経営」は、きれいなデータが取れることが前提条件ですよね。昔は店舗在庫の数量データは一切ありませんでした。余計なことを一切しない会社なので、「分析しないのだから最初からデータは取らない会社」だったのです。
これは大胆な考え方ですね。でも、経営で一番重要なのは「しない」こと。「しない」とは、
やりたいことが明確
という意味です。
やりたいことがはっきりしているから、余分なものが捨てられる。その結果、組織全体に骨が出て、ワークマンのようなユニークな会社になります。
世で言われている 無駄を省く、効率化、省力化は ここでいう【しない】とは違います。上記は表面的な考えや考えが浅い人がコントロールすると 必要なこともしない=手抜き、ずぼら、無計画、LAZYになりかねません。
【しない会社】になるためには何が大事か徹底的に考えてください!
◎「しない」と決めたもので大きなものは社内行事です。
パートの募集広告に「社内行事はありません」というキャッチコピーをつけたら応募者数が4倍になりました。
パートさんは社内行事につき合わされるのは嫌みたいですね。
「社内行事ゼロ」がこんなに受けるのかと驚きました。
古い世代の方々は少し残念に思われるかもしれませんが、もう時代が違うので仕方がありません。
「しない会社」=【大事なことがはっきりしている!そのために必要となることは
徹底的にやる!業務の標準化が徹底している!なぜそれをやるのか?皆、理解している!もしくは従っている!】
◎社員のストレスになることはしない。
→必要なことはする
◎残業しない。
→業務の標準化をする
◎仕事の期限を設けない。
→個々完結の仕事の期限を設けない、終わるまでやりぬく。
◎ノルマと短期目標を設定しない。
→それぞれの力量に合わせる
◎ワークマンらしくないことはしない
→会社の理念、利益確保を理解する
◎他社と競争しない。
→他社に惑わされない
◎値引をしない。
→商品と価格設定をしっかり作る。ダメな時は改善もしくは止める
◎デザインを変えない。
→イメージを浸透させる
◎顧客管理をしない。
→固定客性ではないため お客様に常に魅力的であり続けるように努力する
◎取引先を変えない。
→3方良しになるように
◎加盟店は、対面販売をしない、閉店後にレジを締めない、ノルマもない。
◎価値を生まない無駄なことはしない ◎社内行事をしない。
◎会議を極力しない。
→会議を始めるまで議案を知らないような会議は無駄で それぞれが決めかねている問題点を常に考えていて決定のためのMTGは有
最後に皆様の現状に照らし合わせて一度このユニークな考え方も導入されてみてはいかがでしょうか?
福田税務労務合同事務所 監査部マネージャー